Yoshihiko Tsumekawa

2021年10月6日4 分

肩甲骨(けんこうこつ)ってどこ!? 超初心者の為の肩甲骨講座②

自己紹介

こんにちわ、CALANTスポーツリハビリ&パフォーマンスの爪川慶彦です

私は東京都文京区白山で一般の方からアスリートまでのスポーツリハビリ/パーソナルトレーニング/コンディショニング/脳振盪リハビリを行っております
 

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肩甲骨(けんこうこつ)ってどこ!? 超初心者の為の肩甲骨講座②

前回は肩甲骨の位置についてご紹介しました

肩甲骨は背中に位置しており、自分自身の肩甲骨は見えにくい状態です

それゆえ、肩甲骨の位置というのは「ぼんやり」とはわかっていても、「はっきり」とわかる方は多くない印象です

ご自身の肩甲骨の位置や形が「はっきり」と頭の中でイメージ出来たり認識できたりすると、いざ肩甲骨を動かす際にも肩甲骨を動かしやすくなります

目では見えにくい肩甲骨だからこそ、頭の中や身体の感覚ではっきりとイメージすることが大切です

では、今回は肩甲骨の動き方についてまとめたいと思います

肩甲骨の基本的な動き方は以下の8つです(専門的にはあと2つありますが、以下の8つを抑えておけば大丈夫ですのでここでは省略します)

①上がる

②下がる

③前に傾く

④後ろに傾く

⑤広がる

⑥狭まる

⑦上に回る

⑧下に回る

一見動きが多そうに目えますが、1つの動きはもう1つの動きの真逆の動きです

例えば「①上がる」の動きの反対は「②下がる」ですし、「③前に傾く」の動きの反対は「④後ろに傾く」です

ですので8つの動きを覚えるというよりも、4組の動きを覚えれば基本的な肩甲骨の動き方は習得できます

「①上がる」と「②下がる」

上の写真が「①上がる」と「②下がる」の動きを表したものです

「①上がる」肩甲骨の動きはちょうど肩をすくませる動きと思っていただいて大丈夫です

後ろから見て肩甲骨がそのまま頭に近づくように動きます

逆に「②下がる」肩甲骨の動きは、肩甲骨がお尻の方に近づく動きです

普段の姿勢から肩甲骨を下げようとしてもなかなか難しいですが、まず肩甲骨をすくめるようにして上げてから、その上がった位置から下げることで肩甲骨を「②下げる」感覚が掴みやすいです

「③前に傾く」と「④後ろに傾く」

前回の記事でもご説明しましたが、普段手を下げている姿勢の時でも肩甲骨はお辞儀をするように前に傾いています(上の写真は右の肩甲骨を横から見ています)

写真の様に横から肩甲骨を見ると、腕を頭上に上げる時に肩甲骨は後ろに傾きます

逆に腕を頭上から下ろしたり、エプロンを結ぶ時の様に腰に手を回すと肩甲骨は前に傾きます

これらが肩甲骨の「③前に傾く」と「④後ろに傾く」動きです

「⑤広がる」と「⑥狭まる」

「⑤広がる」と「⑥狭まる」は猫背の姿勢を大袈裟に作っていただくとわかりやすいかと思います

猫背の姿勢では左右の肩甲骨は背骨から離れるように動きます

ですので肩甲骨同士のスペースは広がります

これが「⑤広がる」動きです

逆に猫背の姿勢から「気をつけ」の姿勢のような背筋を伸ばすと肩甲骨同士は近づいていきます

これが「⑥狭まる」動きです

「⑦上に回る」と「⑧下に回る」

最後に「⑦上に回る」と「⑧下に回る」です

これは「①上がる」と「②下がる」に一見似た動きですが、全く違う動きになるのでその違いを理解するのは大切です

前回の記事では肩甲骨は三角形の形をしているとお伝えしました

三角形は角が3つありますが、その中でも一番鋭い角度(鋭角)となっているの肩甲骨では下を向いている部分です

「⑦上に回る」ではこの一番角度が鋭い肩甲骨の下の角が外側を向くように回ります

それはちょうど写真のように、肩を下ろしている時は肩甲骨の下の尖り部分は地面を向いていますが、肩を上げると外側を向くように回旋します(60°と書いている部分です)

この動きが「⑦上に回る」です

逆に「①上がる」では、この回る動きは含んでいません

ですので、肩甲骨の下のとんがっている部分も最初から最後まで下を向いたままで、外側には回旋しません

そして「⑧下に回る」はこの上に回るの逆の動きです

この動きも通常の肩を下ろした姿勢からでは感じにくいですが、肩をあげて肩甲骨を「⑦上に回す」姿勢からであれば、その動きを感じやすいかと思います


以上が肩甲骨の基本的な4組8つの動作になります

これらの動きを頭で理解し、実際に動かす時に頭の中でイメージしながら行うと、頭と身体がうまく繋がって肩甲骨をより動かしやすくなります

次回はこれらの肩の痛みとこれらの肩甲骨の動きについてまとめたいと思います

本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました

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