ほぐす、伸ばす、使う、強くする、合わせる、維持する Part 2


自己紹介


こんにちわ、Calantスポーツリハビリ&パフォーマンスの爪川です 東京都文京区白山のパーソナルジムCalantで代表をしており、一般の方からアスリートまでのパーソナルトレーニング/スポーツリハビリ/脳震盪リハビリを行っております


このブログを通して私の考えや役に立つ豆知識などを発信しておりますので、是非ご一読ください ほぐす、伸ばす、使う、強くする、合わせる、維持する Part 2


前回の投稿で”ほぐす、伸ばす、使う、強くする、合わせる、維持する”に関しての私の考えをまとめました

今回は、これらの要素を使ってどうセッションを組んでいるかをまとめたいと思います

”ほぐす、伸ばす、使う、強くする、合わせる、維持する”という要素は、その必要性の順番で並んでいますが(例えば"伸ばす"前に"ほぐす"必要があると言うような)、実は実際のセッションではその順番通りに始めるわけでも進めるわけでもありません その理由は大きく2つあります


・クライアントの現状と目標は一人一人全く違うので、その個別性に対応する為

・順番通りに始めなくてもうまくいく場合がある為

1つ目の”個別性に対応する為”ですが、クライアントの悩み・現在の身体の状態・目標などは十人十色です


例として2人のクライアントの方がおり、どちらもダイエットが目的だっとしても、そのセッションの始め方は当然異なります


1人の方は硬い筋肉があまりなく、”ほぐす”必要がなければ、”伸ばす”や”使う”、もしくは”強くする”と言う部分からすんなりと始められるかもしれません。ですが、もう1人の方は産後の腰痛などで色々な筋肉が硬くなり、しっかりと”ほぐす”という事が必要だとします

では、この後者のクライアントがダイエット目的でパーソナルセッションを通い、例え初期だけだったとしてもその内容がほとんど”ほぐす”事だけであれば、それでいいのでしょうか?

おそらく本人は運動やトレーニングを目当てに来店しているはずです

それでは本人の”したい事”(トレーニング:”強くする”)と、こちらが”必要だと思う事”(ほぐす)の間に大きなギャップが生じてしまいます

もちろんこのギャップを埋めるためにクライアントに”ほぐす”事の必要性を理解してもらう努力は必要ですが、クライアントの”したい事”を全くセッションに取り入れないのでは、クライアントとの信頼関係を築くのも難しく、さもすれば”このセッションにこれだけのお金と時間をかけているのに結局身体をほぐすだけで終わった。体重にも目に見える変化もない”と言う様なことにもなりかねません

この様な場合ではクライアントが”したい事”と、クライアントが今の身体の状態でも十分に効果があり怪我のリスクも少なく行えるような、クライアントが”出来る事”の両方を満たすセッションを行う必要があります

下の図中の3つの円で説明すると、矢印が指し示している3つの円が重なるところが一番望ましい箇所ですが、クライアントの”したい事”とクライアントに”必要な事”にギャップがある場合、”したい事””出来る事”が重なる箇所を行いながら、”必要な事”を別で同時進行に実施する必要があります



上記のダイエット目的のクライアントの例では、クライアントに必要な”ほぐす”を行いながら、クライアントのしたい事(”強くする”)とクライアントが出来る事(筋肉が硬い中でも比較的安全に出来るトレーニング)を同時進行で行う必要があります

リハビリが目的のクライアントの場合は、クライアントが”したい事”と”必要な事”に大きなギャップが生じるのはあまりありませんが、トレーニング目的の場合はこの様に個人に合わせてパーソナルセッションの始め方を工夫する必要があります 2つ目の”順番通りに始めなくてもうまくいく場合がある為”ですが、これは例えば”ほぐす”から始める必要があると判断したクライアントの場合でも、”使う”や”強くする”といったことで、硬かった筋肉がほぐれる場合があります

よくあるのは、リモートワークやデスクワークで硬くなった筋肉をトレーニングすることによって動かしたり体温が上がったりする事でほぐれたと感じる事です

この様な場合では、トレーニングを行う事で筋肉を”強くする”事も”ほぐす”事も達成できるので、そちらの方が効率的です

しかし、この例の様に順番通りに始めなくてもうまくいく場合がある一方で、順番通りに始めて少しずつ段階を踏んでいかないとうまくいかない場合もあります(ここでのうまくいかないとは、トレーニングの途中で痛みや怪我が起きてしまったり、目標までに通常より余計に時間がかかってしまうことを指します)

痛みや怪我があるクライアントの場合(リハビリ目的など)は、必ず順番通りに段階を踏んで行きますが、そうでないクライアントの場合は実際問題としてどこから始めるのがベストなのかという判断はなかなか難しいです

ですので現場では最初にクライアントの身体の状態をチェックしてセッション計画を立てるのは大前提ですが、セッション中の身体の動きや質、セッション後の身体の反応を確認しながら微調整を繰り返し、一人一人のクライアントにベストなセッションを提供できるようにします

最後に

冒頭で”ほぐす、伸ばす、使う、強くする、合わせる、維持する”に関しては、その必要性の順序で並んでいるが、決してセッション中にこれらを順番通りに行っているわけではない、と書きました

順番通りに行うわけではないのに敢えてその必要性の順序で並べたのは、自分が行き詰まった時に帰ってこれる基準を設けたからです

リハビリでもトレーニングでも、目標に向かって何も問題なくずっと順調に進んでいくという事は珍しい方です。多くの場合で、途中で行き詰まったり後退するという場面があります 経験上、そのような場合は”ほぐす”が十分に出来ていないのに”強くする”を行っていたり、”使う”を行っていないのに”合わせる”を行うなど、6つの要素の順番がバラバラになっている場合が多いです

ですので、自分がセッションを提供する際も、例えば”使う”で行き詰まったら、その前段階の硬い筋肉がしっかりと”ほぐせているのか”、もしくは”伸ばせているのか”といったチェックをしています

セッションが行き詰まることによって最大の被害を被るのはクライアントなので、それを防ぐ為にもこのような基準を設けてセッションを提供しています

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