スポーツ選手の怪我予防について ①

自己紹介
こんにちわ、Calantスポーツリハビリ&パフォーマンスの爪川慶彦です
私は東京都文京区白山のパーソナルジムCalantで一般の方からアスリートまでのパーソナルトレーニング/スポーツリハビリ/脳震盪リハビリを行っております
このブログを通して私の考えや役に立つ豆知識などを発信しておりますので、是非ご一読ください
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スポーツ選手の怪我予防について ①
スポーツ選手にとって怪我はその大小に関わらず、選手生命に関わるほど重大なことです
小さい怪我(練習を休まなくてもいい程度)だったとしても、それが後々に大きな怪我につながる可能性もあります
手術が必要なほどの大怪我であれば数ヶ月は練習が出来ませんし、スポーツに復帰したとしても怪我の前と身体の感覚はかなり違ってきます
ですので、予防出来る怪我は予防出来るように最善の策を取るべきです
スポーツ医学も日進月歩で色々な怪我予防の策が講じられていますが、研究で有効性が示されたものもあれば(例えばFIFA 11+やノルディックハムストリングスなど)、議論の真っ最中のものもあります(例えばAcute to Chronic Workload Ratioなど)
私はアスレティックトレーナーという役職で様々なチームのメディカルスタッフとして従事してきました(日本ではラグビー、アメリカではアメフト・アイスホッケー・野球・サッカー・テニス・バスケなど)
今回の記事からはそれらのチームで多くの選手のリハビリやトレーニングのサポートを行なってきた経験に基づいて、私が怪我予防に大事だと感じたことについて書きたいと思います
前提として「これをやれば怪我は予防出来る!」というような唯一無二のプログラムなどはなく、非常に多くの要素が怪我予防には関わってきます
それらの要素は例えば
「練習と休養のバランス」
「食事」
「睡眠」
「メンタル」
「競技以外のストレスのコントロール」
そしてこれらの中で何か1つに集中して取り組んでいたとしても、何かが非常に悪ければ怪我をするリスクを低くすることは出来ません(例えば食事はしっかり取れているが、毎日練習があって休む暇がない)
あくまでこれら全てを(それぞれが完璧でなくていいので)取り組んでいく必要があります
適度な練習と休養、スポーツ選手にとって適度な食事や睡眠、メンタル面でのリフレッシュや、競技以外のストレス(社会人であれば仕事、学生であれば試験など)のコントロール
ちなみに適度な練習と休養は選手の年齢やシーズンの時期によっても変わってきますが、文部科学省が発表している部活動のガイドラインでは1週間に最低2日は完全休養日を設けるようにとの文言があります(私が中学生や高校生の時の部活は、月曜以外はずっと練習がありましたが今思うとこれはやりすぎですね、文部科学省の資料はこちら)
ただし、このように怪我予防に関わる多くの要素があっても、チームの1スタッフとして私が関われるものとそうでないものもあります
例えば適切な食事が何かわからないというスポーツ選手には基礎的な栄養のアドバイスや経験豊富な公認スポーツ栄養士を紹介することは出来ますが、社会人アスリートが大事な会議があることでストレスを感じていても、話し合い相手になる事は出来ても会議自体を無くしたり延期したりする事は出来ません
「私個人が直接的に関われて、なおかつ怪我予防により強い影響があるものは何か?」
試行錯誤して出した答えは
「ウエイトトレーニング」でした
ウエイトトレーニングとは大雑把に言ってしまえばバーベルやダンベルを用いた筋トレです
ただし、「筋トレをして身体を鍛えれば怪我は減る!」というわけではありません
ただ単にウエイトトレーニングを行うのではなく、
「ウエイトトレーニングが出来る状態での、個人に合わせたウエイトトレーニング」
が非常に大切になってきます
何だか非常にまどろっこしい言い方ですね
次回の記事ではこの「ウエイトトレーニングが出来る状態での、個人に合わせたウエイトトレーニング」についてご説明していきたいと思います
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました