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前十字靭帯断裂後のガイド BJSMより ①

更新日:2021年7月14日


自己紹介


こんにちわ、Calantスポーツリハビリ&パフォーマンスの爪川慶彦です


私は東京都文京区白山のパーソナルジムCalantで一般の方からアスリートまでのパーソナルトレーニング/スポーツリハビリ/脳振盪リハビリを行っております

このブログを通して私の考えや役に立つ豆知識などを発信しておりますので、是非ご一読ください


本日の記事はこちら↓


前十字靭帯断裂後のガイド BJSMより ①


今回はBritish Journal of Sports Medicine (BJSM)という世界的な学術誌に掲載されていた、前十字靭帯損傷後の治療ガイドについてまとめたいと思います

前十字靭帯とは膝の靭帯のことです


この靭帯は膝の安定性には非常に重要ですが、スポーツ動作(特にジャンプや着地、ピボット動作)で損傷することも多い靭帯です


この靭帯が損傷した場合、アスリートであれば手術をして靭帯を再建しリハビリを行って復帰しますが、スポーツまでの復帰期間は概ね9ヶ月ほどかかります


ですので、怪我をした時期によっては1シーズンを棒に振るような大怪我です


このような大怪我ですので、「怪我をした後にどうすればいいのか?」と悩んだり不安になる方も多くいます


この治療ガイドでは今ある科学的エビデンスや前十字靭帯を損傷した方々のフィードバックを基に作成されました


治療ガイドとここでは言っていますが、英語では以下の題名です


"Your ACL Journey Guide: Treatment Decision"

(あなたの前十字靭帯ジャーニーのガイド:治療決断)


このガイドは大きく2つに分けることが出来ます


1つ目は前十字靭帯損傷直後から手術をするかどうかの決断まで

2つ目は手術をするかどうか決断をしてから競技復帰するまで


この2つになります


今回は1つ目の「前十字靭帯損傷直後から手術をするかどうかの決断まで」をまとめたいと思います


1 前十字靭帯損傷直後から手術をするかどうかの決断まで


リハビリチームを組む


前十字靭帯を損傷した場合、多くの方は不安や悲しみ、怒り、うつ傾向などが見られます


ここではしっかりと周りに助けを求め、リハビリチームを組むことが大切です


リハビリチームは治療の選択を手助けしたり、リハビリを実施、またリハビリのモチベーションを維持するのに助かります


リハビリチームは身体の専門家(理学療法士など)、外科医、スポーツドクター、保護者、友人、チームメイト、コーチや監督などを含みます


リハビリをすぐに始める


前十字靭帯を損傷した後にすぐ質の高いリハビリを始めることが重要です


その理由は2つあり、1つ目はリハビリによって失った膝の機能を回復する為


2つ目は前十字靭帯を再建する為の手術をするべきかの決断は、このリハビリ後に行うべきだからです


手術をするべきか否か


現在の科学的エビデンスでは、手術をした方が手術をしなかった場合より再受傷やその後の変形性関節症の発症予防に効果があるという明確な研究結果は出ていません


手術をしなくても競技復帰をしている選手もいます


ただ、前十字靭帯と同時に半月板なども損傷していると、手術が必要になる場合もあります


手術をすべきかどうかは完全に個人別で決定されるべきです


手術をするかどうかを決める要素のいくつかは以下のものです


1 年齢

2 膝折れ(Knee giving way)があるかどうか

3 前十字靭帯の他にも損傷している箇所があるかどうか

4 骨の形状

5 競技レベルが高くピボット動作やジャンプ、着地動作があるスポーツへの復帰を目指しているかどうか

6 手術や今後のリハビリも含め、全ての情報を得ているか

7 価値観

8 手術を今受けることによるリスクとベネフィットの理解

9 自分の意見は聞かれているか

10 決断する為の十分な時間があるか


ここまでが1の「前十字靭帯損傷直後から手術をするかどうかの決断まで」になります


明日は2の「手術をするかどうか決断をしてから競技復帰するまで」をご紹介いたします


本日も最後までお読み頂きありがとうございました


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