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女性の尿失禁について


今回は女性の尿失禁(尿漏れ)についてまとめようと思います

男性でも尿失禁で悩まれている方はおられると思いますが、統計的に見ると女性の方が多いそうです

普段はスポーツ障害や身体の機能改善などを行なっており、女性専門で仕事をしているわけでもないですが、ふと気になったのでまとめてみました

今回はGoogle Scholarで英文の論文を元にまとめました

論文では尿失禁は大きく2つに分類されており、 1 Stress Incontinence 2 Urgency Incontinence この2つに分けられます

1のStress Incontinenceがくしゃみや咳、運動をした際に起こる尿漏れを指し、2のUrgency Incontinenceは我慢出来ない尿意が急に起こり、それと共に尿漏れが起きることを指します

どちらかだけの症状もあれば、両方の症状が併発する場合もあります

研究によって数の大小はありますが、約50%の女性が尿失禁を経験したことがあり、これは年齢が上がるにつれてその数も上がると報告があります。高齢者施設におられる方では最高で77%の方が尿漏れ経験があるとのレポートもあります。また、20歳以上の女性で17%、60歳以上の女性で38%が尿漏れをしたことがあるとの研究結果もあります

しかしこの女性の尿漏れは診断もされにくく、治療も十分に行われいないと言われています。事実、尿漏れの症状がある女性の25%のみが治療を希望し、そして実際に治療を受けるのはさらにその半分以下とのデータもあります

その様な適切な診断・治療が受けにくい一方、高齢の女性になれば尿漏れなどの症状がある場合は転倒のリスクが1.5-2.3倍になるとも言われており、羅漢率、死亡率、医療費の増加などに繋がります

初産後1年以内の女性を対象とした研究では、40%の女性が尿失禁の症状を経験しており、Stress Incotinenceがよりよく見られる症状でした。その時期は出産後9−12ヶ月後が多いとも報告されています

また、こちらの研究でも尿失禁は出産により通常起こるものと捉えたり、負のイメージが強く女性が症状をうまく伝えることが少ないので報告される症例数も少ないと報告しています

この尿失禁の治療に関しては、その症状(Stress IncontinenceかUrgency Incontinenceか)によって違ってきます。手術という選択肢もありますが、多くはまず手術でない方法からスタートする場合が多いです

手術でない方法は、行動変容(生活や習慣を変える)、薬の服用、骨盤底筋群のトレーニングがあります

行動変容では、例えば肥満の場合では3-5%程の減量を行ったグループでは尿漏れの回数が47%低下したとの報告があります。その他には、カフェインが入った飲料を控えたり、1日にいつ・どの程度の水分を摂取したか記録に残し、それと尿漏れとの関係を探る作業などもあります。排尿は1日で7回程度が通常と言われており、その回数との比較もされます

骨盤底筋群のトレーニングはUrgency Incontinenceと比較し、Stress Incontinenceにより有効と研究結果があります。理学療法士などの指導のもとで骨盤底筋群のトレーニングを行なったグループは1年で58.8%がStress Incontinenceの症状が解消したとの報告があります。処方されるエクササイズでは10秒間骨盤底筋群を収縮を維持し、それを10回3セット(1日30回収縮)というのが多い様です。たた、適切な知識や技術を持った方の指導がない場合は、うまく骨盤底筋群を収縮出来ないこともあります。行動変容もそうですが、このエクササイズも継続して実施する必要があり、それが自体が続かないという場合もあります

薬の服用ですが、アメリカではStress Incontinenceに対しての公的機関に認可された薬はないそうです(2017年時点)。Urgency Incontinenceに対しては6つの認可された薬があり、日本でも複数ある様です(日本泌尿器科学会より)

これらの手術でない方法で満足いく結果が出ない場合、手術の適応となるそうです。手術は症状によっていくつか種類がある様ですが、日米ともに尿失禁に手術は有効とされています

今回は英語の論文をまとめたので、被験者は全て外国人であり日本とは多少違うところもあるかもしれません。現に尿漏れの分類も英論文では2種類でしたが、日本での情報を参考にした日本泌尿器科学会では、4つに分類していました

より日本語での詳細をご覧になりたい方はこちら 「日本泌尿器科学会」 https://www.urol.or.jp/public/symptom/04.html


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