top of page

姿勢と毎日の意識


自己紹介


こんにちわ、Calantスポーツリハビリ&パフォーマンスの爪川です


私は東京都文京区白山のパーソナルジムCalantで一般の方からアスリートまでのパーソナルトレーニング/スポーツリハビリ/脳震盪リハビリを行っております


このブログを通して私の考えや役に立つ豆知識などを発信しておりますので、是非ご一読ください


現在、スクワットやしゃがむ動作での膝の痛みに関しての記事を連載中ですが、今日まではそれをお休みし、以前noteでまとめたものをこちらに書こうと思います


姿勢と毎日の意識


「自分は猫背気味で姿勢が悪い」

この様にお考えの方は多いのではないでしょうか?


現代では長時間のデスクワークであったり、PCやスマホなどの対象物に対して顔を近づける姿勢になる機会が多く、猫背の様な姿勢の方は実際に多く見受けます

「姿勢が悪いと肩こりや腰痛に繋がるから姿勢を良くしましょう」

この様なフレーズもよくお聞きになるのではないかと思います


先日、セッションをお受け頂いたクライアントの方からこの様な質問を頂きました

「日常生活でも意識して猫背にならない様に背中を真っ直ぐにして過ごした方がいいのか?」


私からのお答えとしては、

「日常生活ではそこまで気になさらなくても大丈夫です」


実際問題として、普段の生活やお仕事をされている時などはなかなか姿勢を意識し続ける事は難しいです


他の事に集中して姿勢の事を忘れてしまったり、いい姿勢をしようとするあまりに身体が不自然に固まって、ぎこちなくなってしまったりします


さらに姿勢が悪いとご自身でも認知されている方は、普段でも姿勢をよくしようとされている方が多いのですが、その様な方々でもなかなか日常生活で意識して姿勢をよくするのは難しいです


では日常生活では何もしなくていいのかと言うと、そうではありません


私がクライアントの方に日常生活で行って欲しいことの一つは姿勢に気を付けることよりも、「セッションで掴んだ身体の感覚をチェックすること」です


上記の質問を頂いたクライアントはセッション開始時には猫背気味でした


クライアントの希望は「胸筋をつけたい」だったこともあり、それが達成する様にセッションを実施しました


ですがこの方の場合は、胸筋をつける為にはまず身体をより正しく効率的に動かす必要があり、その身体の動かし方や感覚を掴んで頂いてから胸のトレーニングを行いました


そしてセッション終了後に姿勢を再度チェックしてみると猫背気味だった姿勢が改善されていました


これは姿勢改善目的で行ったセッションの結果ではなく、胸のトレーニングの為に身体をより正しく効率的に動かした副産物として姿勢が改善されました


この姿勢が改善された事によりクライアントは上記の質問をされたのですが、先ほどと同じ様に姿勢を意識しながら生活し続けるのは難しいです


ただ、「身体をより正しく効率的に動かす感覚」と言うのはセッション中にこのクライアントの方にも体感して頂きました


これが先程の私の

”私がクライアントの方に日常生活で行って欲しいことの一つは、姿勢に気を付けることよりも、「パーソナルセッションで掴んだ身体の感覚をチェックすること」です” に繋がります


このクライアントの方の場合では、 「胸のトレーニングの為に身体を正しく効率的に動かした時の感覚(コツ)を忘れない様に、それを1日1回、もしくは気付いた時に行なってください。それが出来ていれば次回セッションまで継続して頂き、やりにくくなっている場合は少し時間を割いてご自身で感覚を掴める様に取り組んでもらうか、難しい場合は次回予約前でもご相談ください」 とお伝えしました


当店ではセッション中にどの様に身体を動かしたらどこがどう変わるか、という事をご説明し(言葉で理解し)、それを実際にやって頂き(身体で感じてもらい)、その動かした時の感覚(コツ)を掴んでもらいます(覚えてもらう)。そして、その感覚(コツ)を1日1回や普段の生活で気づいた時に、忘れない様に行ってくださいとお伝えしています


その感覚さえ忘れなければ、例えご自身でトレーニングをされる際もそのトレーニングの効果は上がりますし、次回のパーソナルセッションでその感覚をより掴みやすくなったり、違う身体の動かし方の感覚を掴むなど次のステップへ移行出来ます


逆にその感覚が得られなくなってしまった場合は、身体の不調や周辺の筋肉などの硬さが強くなってきた証として、少し時間をとって感覚を取り戻す様な取り組みを行ってもらうか、次回予約前でも当店にご相談くださいとお伝えしています


ですので、姿勢が悪いからと言って毎日姿勢を意識するよりも、上記のように日々のお身体のチェックを時折する方が継続も出来て現実的だと考えています


追記


トレーニングを行う理由は筋力アップやシェイプアップ・ダイエットなどが多いですが、実はこの感覚(コツ)を掴むのにも適しているのがトレーニングだと私は考えています


感覚(コツ)というのは全てご自身の身体(脳)が感じる事です


トレーニングを行っている時は日常生活よりも筋肉を強く使います。それは重い重量を使用する場合でも、そうでない場合でもです。この筋肉を強く使う事は、脳には強い刺激となります。そして脳は強い刺激や反復が加えられれば、それに適応しようとします


トレーニングで身体を動かしている時に目的となる筋肉を強く使ってもらい、その感覚を身体(脳)で覚えてもらう。覚えてもらったら(コツを掴んでもらえたら)、次はそれを反復して簡単に出来る様に。日常生活でもその感覚が忘れていないか確認してもらいながら。そして、重いダンベルなどを使ってより難しい状況にしても、その感覚(コツ)を失わないで目的の動きを出来る様にする。多少大袈裟ですが、トレーニングはこの「感覚」を強化する為に行います


感覚というと、「いい感じ」や「言葉では表せないけどこんな感じ」という様な曖昧なニュアンスがありますが、私はそれでいいと思っています


ご自身の身体は世界で1つしかありませんし、ご自身の身体を動かした時の感覚も世界で1つしかありません


例えばトレーニングのやり方の正しい正しくないも、ご自身が胸筋をつけたいと思い、その為の身体の動かし方の感覚で実施した結果、怪我や痛みなどもなく、目的通りに胸筋がつけばそのトレーニングは正しく、ご自身の身体の動かし方の感覚も正しいと言えると思います


そしてなにより、ご自身で掴んだ感覚(コツ)はご自身の財産となります


外見上のテクニックや知識ではなく、無形物なので誰からも盗まれることもありません。自分の身体の動かし方のコツ、と言うのは自分をコントロールすると言う意味でも自信となります

ですが、このご自身の身体の動かし方の感覚を掴むのは地味で時間もかかり、段階的なステップが必要です 自転車に乗る為の段階的な練習の様に、最初は足をつきながら乗っていた自転車も、慣れたら補助輪を2つ、次は補助輪を1つ、そして補助輪なしで直線だけ、カーブなども練習して、やっと道路を走る様に身体の動かし方の感覚を掴むのにも、この様に段階的なステップが必要です


ただし、一度覚えた自転車の乗り方をなかなか忘れない様に、身体の動かし方の感覚も1度掴めば持続します


姿勢をよくしようと毎日気をつけるよりも、セッションで掴んだご自身の感覚を日頃チェックし、次回セッションではよりその感覚を研ぎ澄ましたり応用させる


この様な方法の方が、より継続して取り組む事すが出来、1回1回のセッションの効果も高く、姿勢改善などの副産物も見込め、最終的なご自身の目標達成に繋がると考えています


本日は以上となります


最後までお読みいただきましてありがとうございました

閲覧数:8回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page