発酵性食物繊維とは

自己紹介
こんにちわ、Calantスポーツリハビリ&パフォーマンスの爪川慶彦です
私は東京都文京区白山のパーソナルジムCalantで一般の方からアスリートまでのパーソナルトレーニング/スポーツリハビリ/脳震盪リハビリを行っております
このブログを通して私の考えや役に立つ豆知識などを発信しておりますので、是非ご一読ください
より専門的な内容やスポーツ中の脳震盪に関してのことはこちらのnoteにて記事を書いていますので、そちらもご覧ください
本日の記事はこちら↓
発酵性食物繊維とは
ここ数日間は食物繊維についてのブログ記事を書いてきましたが、今回はその最後となります
食物繊維は「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」に分けられ、それぞれで身体に与える効果は異なってきます
水溶性食物繊維は血糖値上昇を抑えたり血中コレステロールの低下、不溶性食物繊維は便の量を増やしたり大腸癌予防にも効果があると考えられています
そしてこの2つに他に「発酵性食物繊維」と呼ばれるものがあります
とは言っても、水溶性や不溶性食物繊維と全く別のものではありません
水溶性も不溶性食物繊維も食事で摂取されると腸内で発酵します(水溶性の方が不溶性よりも発酵性は強いです)
「発酵性食物繊維」とは腸内で発酵しやすい食物繊維のことを言います
なぜわざわざ「発酵性食物繊維」と呼んでいるのかというと、それは腸内細菌が発酵性食物繊維を餌として利用しやすく、それにより「短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)」という物質を生成するからです
「腸内細菌、発酵性食物繊維、短鎖脂肪酸」、、、少し漢字が多くてわかりにくいですね
腸内細菌とはその名の通り、腸の中にある細菌のことです
この細菌には種類があり善玉菌、悪玉菌、日和見菌と呼ばれたりします。ただし「悪」と付いているから「悪い!」というわけではなく、これらの細菌のバランスが崩れると腸内の環境が悪くなっていきます
この腸内細菌のバランスは善玉菌:悪玉菌:日和見菌が2:1:7が良いとされています
そして発酵性の強い食物繊維を摂取することにより、腸内細菌がこれを使って「短鎖脂肪酸」という物質を作り出すことができます
この「短鎖脂肪酸」は先ほどの腸内細菌のバランスを整えたり、カルシウムやマグネシウムと言ったミネラルの吸収を促進、腸の粘膜の保護、発がん抑制などの効果があるとされています
では、この発酵性が強い食物繊維を多く含んだ食品とはなんなのでしょうか?
それは大麦、玄米、オートミール、豆、雑穀、海藻、ごま、いも、根菜などが代表的な食品です
2日前に食物繊維が多い食品を書き出しましたが、実は全てそちらに載っている商品です
つまり、「発酵性食物繊維を多く取る」というよりも「食物繊維を多く取る」という意識で食事をしていただければ発酵性食物繊維は自然に摂取出来るというわけです
あえて意識するのであれば、食物繊維が多い食品は多種多様にありますので毎日色々な食品を召し上がるのがいいかと思います(これは食物繊維に限らず他の食品でもそうですね、1日30品目食べることが推奨されているだけありますし)
「食物繊維」
意識しないと不足しがちな栄養素です
「次回のランチや食品の買い出しの際に食品の栄養成分表示で食物繊維の量を見てみる」
そんなことをやって頂くのもいいかもしれません
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました