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立ち上がりテスト:アスリートの競技復帰の指標として

更新日:2022年11月29日


自己紹介


こんにちわ、Calantスポーツリハビリ&パフォーマンスの爪川慶彦です


私は東京都文京区白山のパーソナルジムCalantで一般の方からアスリートまでのパーソナルトレーニング/スポーツリハビリ/脳振盪リハビリを行っております

このブログを通して私の考えや役に立つ豆知識などを発信しておりますので、是非ご一読ください


本日の記事はこちら↓


立ち上がりテスト:アスリートの競技復帰の指標として 


立ち上がりテスト:アスリートへの活用方法


前回の記事では立ち上がりテストについてご紹介しました(その記事はこちら)


この立ち上がりテスト、実はロコモ度を測るだけでなく、アスリートの怪我からの競技復帰やランニング復帰への指標としても活用できます


立ち上がりテストでロコモ度を計測する際は、40cmの椅子から両足で立ち上がることが出来るか、そして片足でも同じことが出来るかを計測しました


ですがアスリートの場合では片足で40cmの椅子から立ち上がることが出来れば、椅子の高さを徐々に下げていき、30cm, 20cm, 10cmから立ち上がることが出来るかをチェックしていきます


下肢の怪我(膝の手術なども含みます)の後に、アスリートであればジョギングやジャンプ、方向転換動作などのリハビリを行います


立ち上がりテストはこれらの動作を行うのに十分な筋力や耐性があるかをチェックする1つの指標となります


立ち上がりテストの椅子の高さとリハビリ動作の目安が以下となります


片足で40cm = ジョギンング

片足で30cm = ランニング

片足で20cm = ジャンプ

片足で10cm = スポーツ


非常に簡潔的な内容ですが、リハビリの進捗具合などをチェックする1つの指標としては重宝します


では、なぜ片足で立ち上がれる椅子の高さがリハビリ動作に関係しているのでしょうか?


立ち上がりテストとWeight Bearing Index(体重支持指数)の関係


Weight Bearing Index (WBI)という指標があります


これは日本語では体重支持指数と呼ばれます


このWBIでは膝を伸ばす力と体重の比率を表しています


WBIが低いというのは「体重はあるけど膝を伸ばす力は弱い」と言うことになります


膝を伸ばす力が弱ければ、歩いている最中でも体重を支えることができずに膝折れ(膝カックンのような動作)が起きてしまうこともあります


そしてこのWBIの数値は、日常生活ではどの程度必要、スポーツにはどの程度必要というような数値がわかっています


例えば日常生活ではWBIは60が必要で、レクリエーション的な動作にはWBIは80、スポーツにはWBIが100は必要とされています


そして立ち上がりテストでは何cmの高さから立ち上がれることが出来たかによって、どの程度のWBIがあるかを簡易的に計測することが出来ます(下の表参照)



注意点


立ち上がりテストは膝周りの怪我や手術後から競技復帰を目指すアスリートのリハビリの進捗具合をチェックするのに経験的にも非常に重宝します


ただし、立ち上がりテストでは足首や股関節の可動性や筋力なども十分にないと正確なチェックは出来ませんので注意が必要です


また身長によっても立ち上がりテストの椅子の高さとWBIに若干違いが出ますので、詳細はこちらの文献を参照してください(個人的にはそこまで気に留めてはいませんが)


立ち上がりテストでは「椅子から立ち上がれるか?」という点が重要になってきますが、その他にも「膝が過剰に内側や外側に倒れないか?」、「身体が過剰に横に倒れないか?」などを見ることも大事です。この点についてはアスリートも一般の方も注意すべき点は一緒なので、立ち上がりテストのやり方はこちらのサイトを参照してください


まとめ


立ち上がりテストはWBIをチェックする簡易的ですが非常に実用的な方法です


スポーツ現場でアスリートのリハビリなどをする場合、器具なども限られていると思いますので、この立ち上がりテストは現場で行いやすいのではないかと思います


次回は立ち上がりテストと似た種目であるSingle Leg Up and Down テストをご紹介します


本日も最後までお読み頂きましてありがとうございました



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