肩こりと血流:頸横動脈(けいおうどうみゃく)


自己紹介


こんにちわ、Calantスポーツリハビリ&パフォーマンスの爪川慶彦です


私は東京都文京区白山のパーソナルジムCalantで一般の方からアスリートまでのパーソナルトレーニング/スポーツリハビリ/脳振盪リハビリを行っております

このブログを通して私の考えや役に立つ豆知識などを発信しておりますので、是非ご一読ください


本日の記事はこちら↓


肩こりと血流:頸横動脈(けいおうどうみゃく)


「肩こり」


これは腰痛と並んで日本人が悩む症状のトップを占めています


厚生労働省の調査では、日本人が自覚症状がある痛みや悩みで肩こりは男性2位、女性1位でした(この調査に関してはこちらのブログをご覧ください)


さらにこの調査は2016年と2019年に行われましたが、そのどちらの年も肩こりと腰痛で悩んでいる方は多く、時代とともに改善しているというわけでもありません


ですので、個人にとっても肩こりは悩ましい問題ですが、社会にとっても同様です


肩こりも放っておけば緊張性頭痛や目眩などに繋がり、生活の質を下げる可能性もあります


このようになってしまえば、時間の損失、機会損失、治療などの金銭的損失も大きくなります


このように悩ましい肩こりですが、その原因はなんなのでしょうか?


原因は1つだけではなく、様々な要素が絡み合って起きている場合が多いです


ただ、「ずっと同じ姿勢でいる」というのは原因の中でも大きなウエイトを占めていると思います


「ずっと同じ姿勢でいる」というのは、例えば仕事中にずっと座ってPC画面を見ている姿勢や、ずっとスマホやテレビを見ている姿勢を指します


ただし、この姿勢自体が悪いわけではなく、この姿勢を長時間維持することで身体に悪影響が出る可能性が高くなります


ずっと同じ姿勢でいると筋肉が伸び縮みせずに、同じ状態のままになります


この状態では血流や循環も悪くなり、肩こりの時に感じる「硬さ」や「痛さ」につながると考えられます


肩こりを感じる部分にある筋肉は「僧帽筋(そうぼうきん)」と「肩甲挙筋(けんこうきょきん)」という筋肉です


左の青い囲みの中が僧帽筋、右の丸が肩甲挙筋です


これらの筋肉自体を動かさないことによって肩こりが生じやすくなるとも考えられます


ただ最近読んだ本で、これらの筋肉に栄養を送っている血管の血流が悪くなることによっても肩こりが起こるのではないかとの記載を見つけました


つまり「僧帽筋」と「肩甲挙筋」自体の動きの低下が肩こりにもつながるし、その2つの筋肉への血流が低下することによっても肩こりが起きるのではないかということです


僧帽筋と肩甲挙筋への血流:頸横動脈(けいおうどうみゃく)


僧帽筋と肩甲挙筋(肩こりを訴える場所にある筋肉)に血流を送っているのは頸横動脈(けいおうどうみゃく)という動脈です


青い矢印と青い囲みが頸横動脈、赤い矢印が肩甲挙筋、緑の矢印が僧帽筋です(首を横から見ています)


僧帽筋と肩甲挙筋は首の後ろや側面にありますが、頸横動脈は前側の首の付け根から出ています(ちょうどネクタイを締めるような位置から発生しています)


ですので、この頸横動脈は首の前から発生し、首の側面を通って後ろ側にある僧帽筋と肩甲挙筋に血流を送っています


この頸横動脈は斜角筋(しゃかくきん)、胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)、肩甲舌骨筋(けんこうぜっこつきん)という筋肉に挟まれています


赤い矢印が頸横動脈、青い矢印が斜角筋です(頸の付け根を正面から見ています)


斜角筋とは首と肋骨を繋ぐ筋肉です


この斜角筋は首のサポートをする筋肉ですが、その伸張性が低下したり猫背のような姿勢になると、首を前方に引っ張る力が発生します


猫背の方の姿勢を横から見ると、頭が胸よりも前側にあると思いますが、この時に斜角筋は硬く伸びにくい状態になりやすいです


胸鎖乳突筋とは鎖骨・胸の骨と頭蓋骨を繋ぐ骨です


首を左右に振る時(英語でNoのジェスチャーをする時)や首を反って上を見る時に使われます


斜角筋が硬くなりやすい姿勢や動きが多い場合、この胸鎖乳突筋も硬くなりがちです


そして肩甲舌骨筋は肩甲骨と喉にある舌骨(ぜっこつ)という骨を繋ぐ筋肉です


この筋肉がどのような機能を果たすのか、はっきりとはわかっていません


ただ、喉にある舌骨は猫背だったり首の位置が悪い場合は胸の方に引っ張られやすくなります


猫背のような姿勢では肩甲骨の位置は通常よりも外側に引っ張れることが多く、この肩甲舌骨筋も舌骨を下に引っ張るように働くと考えられます


ただし食事や水分で物を飲み込む際に気道を塞ぐ為、舌骨は頭の方に上がる必要があります


ですので、もし舌骨が下に引っ張れる力が強い場合、食事の際は気道は塞ぐ必要がある為、舌骨周りの筋肉(喉の上の方や顎周り)はより強く舌骨を上に引っ張る必要性が出てきます


もしこのように舌骨を引っ張り合うような状態が起きていれば、肩甲舌骨筋もその伸張性は低下している可能性があります


上記にもありますが、肩こりを起こす場所にある筋肉(僧帽筋と肩甲挙筋)に栄養を送っている頸横動脈は、これら3つの筋肉(斜角筋、胸鎖乳突筋、肩甲舌骨筋)に挟まれています(正確に言うと斜角筋には前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋と3つに分かれているので、頸横動脈は5つの筋肉の間をすり抜けて僧帽筋と肩甲挙筋に血流を送っています)


これらの筋肉が硬く動きにくい状態であれば、その間を通っている頸横動脈も圧迫され、それゆえ血流量も減る可能性があります


肩こりに悩んでいる方で「運動をしても肩をマッサージしてもらってもなかなか良くならない」と言う方は、もしかしたらこの首の前側の部分の筋肉が硬くなったことで頸横動脈を圧迫し、血流が減っている為かもしれません


このような場合には首の前側の硬さを取ってもらうようなマッサージや治療、運動をするのであれば鎖骨や肋骨、胸椎(背骨の胸の部分)を大きく動かす必要があります


肩をほぐしても肩こりが根本的に治らない


肩甲骨を動かしても肩こりが良くなる気がしない


そのような方は鎖骨・肋骨・胸椎や首の前側や舌骨周辺に視点を向けるのもいいかもしれません


当店のセッションでは首の前側も含めて硬い箇所は先に徒手や器具を用いて先にほぐし、大きく動かせる状態にしてから運動やトレーニングを行います


ご興味のある方は是非一度体験セッションをご予約ください


本日も最後までお読み頂きましてありがとうございました


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