脳震盪:カテゴリー分類


自己紹介


こんにちわ、Calantスポーツリハビリ&パフォーマンスの爪川慶彦です

私は東京都文京区白山のパーソナルジムCalantで一般の方からアスリートまでのパーソナルトレーニング/スポーツリハビリ/脳震盪リハビリを行っております


このブログを通して私の考えや役に立つ豆知識などを発信しておりますので、是非ご一読ください

毎週日曜日はスポーツ中の脳震盪についての記事を書いています


この記事は以前にnoteで書いたものこちらのブログに移しています

脳震盪:カテゴリー分類

脳震盪を受傷すると様々な症状が現れます

頭痛、めまい、吐き気、嘔吐、イライラする、疲れやすい、うまく集中できない、何か変、モヤモヤする、首が痛い、などなど

様々な症状があることから、たとえ2人の人間が脳震盪を受傷してもその症状は異なります

それゆえに脳震盪のリハビリをする際はその症状に合わせてリハビリ内容を変えていきます

例えばめまいなどの症状が強い場合はバランス感覚を養うエクササイズを多くしたり、首の痛みが強い場合は首の治療や筋力強化を含みます

それゆえに「脳震盪を受傷すると、どのような症状が出るのか」を知っておくことは重要です

今回ご紹介する文献は、脳震盪の症状を5つのメインカテゴリーと2つのサブカテゴリーに分け、さらに成人と子供ではその出現する症状に違いがあるのかをまとめています

脳震盪の症状は受傷時とそれから数日経過後で異なる場合もありますが、この文献では脳震盪受傷後3日以内の症状を基にしています

脳震盪5つのメインカテゴリー

1 認知 このカテゴリーに含まれる受傷者は以下の脳機能に低下が見られる ・注意 ・反応時間 ・処理能力 ・作業記憶 ・学習 ・記憶 ・記憶想起 ・思考や行動整理

2 動眼 このカテゴリーに分類される脳震盪受傷者は視覚機能に以下のような機能低下がみられる ・目を使った動作(スクリーンを見る、読書、運転、近いものを見る) ・目の疲労感 ・何かを注視する(近い物⇄遠い物に焦点を移す) ・光に過敏 ・二重に見える、ブレて見える ・おでこ周辺の頭痛、目の痛み、もしくは目の奥の圧迫感 ・視覚に由来する吐き気 ・遠近感の把握 ・複雑な視覚情報の処理 ・以前からあった視覚障害などの悪化

3 頭痛・偏頭痛 頭痛は脳震盪受傷者(成人も子供も)の中で最も多くみられる症状である。脳震盪受傷前に頭痛持ち・偏頭痛持ちであれば、その症状が強くなる可能性は大きい

4 前庭(バランス機能) このカテゴリーに分類される脳震盪受傷者は前提機能に以下のような機能低下がみられる ・めまい(dizziness) ・霧の中にいるような感覚 ・軽い頭痛 ・吐き気 ・回転性めまい(vertigo) ・平衡感覚 ・歩行やバランス障害

5 不安・精神 このカテゴリーに分類される脳震盪受傷者は以下のような症状がみられる ・神経過敏 ・感情的になる ・過覚醒 ・後ろ向き思考 ・精神的に打ちのめされている、落ち込んでいる ・悲壮感、うつ傾向 ・イライラする ・疲労感 ・絶望感

脳震盪 2つのサブカテゴリー

サブカテゴリーの症状はそれ単独では起きにくく、メインカテゴリーの症状と併発する場合が多い

1 睡眠障害 ・寝付きが悪い ・すぐ起きてしまう ・異常に眠くなる ・睡眠過剰もしくは不眠症

2 首の痛み ・頸部痛や圧痛 ・頸部の感覚異常や筋力低下 ・頸部の動作時痛 ・上肢の感覚異常や筋力低下

成人と子供の脳震盪症状の違い

・成人、子供共に最も多い脳震盪後の症状は頭痛・偏頭痛カテゴリー ・子供は頭痛・偏頭痛カテゴリーと同じほど前庭カテゴリーの症状も出やすい ・成人も子供も不安・精神カテゴリーの症状は患者全体の3分の1にみられた

まとめ

脳震盪の症状を5つのメインカテゴリーに、2つのサブカテゴリーに分類したとしても、いくつもの症状が同時に出る場合がほとんどなので脳震盪のリハビリは分類ごとではなく、完全個人別で行われるべきと考えています

この文献をまとめたチームは、上記のカテゴリーを基に患者がどのように脳震盪からリカバリーしていくかを今後まとめていくそうです。そちらの研究結果も楽しみですね

本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました


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