身体の動かし方の基礎①「スクワット」について

自己紹介
こんにちわ、Calantスポーツリハビリ&パフォーマンスの爪川慶彦です
私は東京都文京区白山のパーソナルジムCalantで一般の方からアスリートまでのパーソナルトレーニング/スポーツリハビリ/脳震盪リハビリを行っております
このブログを通して私の考えや役に立つ豆知識などを発信しておりますので、是非ご一読ください
より専門的な内容やスポーツ中の脳震盪に関してのことはこちらのnoteにて記事を書いていますので、そちらもご覧ください
本日の記事はこちら↓
身体の動かし方の基礎①「スクワット」について
前回の記事で当店ではトレーニングは身体の動かし方の基礎を習得する機会とも捉えており、下半身の動き方の基礎として「スクワット」「デッドリフト」「ステップアップ」の3種目を行う事が多いと述べました
今回からはなぜ当店ではその3種目を行う事が多いのかをまとめたいと思います
まずは「スクワット」から
スクワットによって習得できる身体の動かし方の基礎は多くあります
例えば
・重心位置を安定させながら体を動かすこと
・体幹を安定させながら下半身を動かすこと
・背骨、特に胸椎の伸展を保ちながら体を動かすこと
・肩甲骨を用いて上半身を安定させること
・股関節と膝をバランスよく動かす事
・股関節を外旋(外側に回す)する力を生み出して下半身を安定させること
・スクワットを行う時に身体が安定しやすい呼吸を行うこと
上記に挙げたもの以外にもスクワットで学べる身体の動かし方の基礎はありますし、特定の要素が他の要素よりも重要というわけではないですが、ここでは1つ目の「重心位置を安定させながら体を動かすこと」に関してご説明したいと思います
「重心の位置」と言われてもパッとイメージはしにくいと思いますので、ここでは足の裏の体重のかかり具合に注目します
スクワットを行う時は両足を仁王立ちのように横に開くと思います
この時の足の開き具合は人によって異なったり、つま先は真っ直ぐ向けたり少し斜めに向けるなどありますが、ここではあまり関与しないので省略します
仁王立ちした時に左右の足の裏にバランスよく体重が載っていますか?
バランスよくとは左足の裏に50%、右足の裏に50%の状態ですが、ここは極端に片方の足により体重が載っていなければ大丈夫です
次にそれぞれの足の前後左右にもバランスよく体重が載っていますか?
足の前後とは足の踵側とつま先側、足の左右とは足の外側と内側という意味です(正確には足の親指の付け根、小指の付け根、踵の3点を支点として前後でバランスよく体重が乗っている感覚が欲しいです)
ここでも極端につま先側や踵側、もしくは外側や内側に体重が載っていなければ大丈夫です
左右の足、そしてそれぞれの足の前後左右で足の裏にバランスよく体重が載っていますか?
ここで仁王立ちの状態で少し体を前に倒そうとしてください
おそらくつま先側により体重が載る感覚があったと思います
このように重心の位置がずれれば足の裏の体重のかかり方も変わります
では、また仁王立ちの状態に戻りスクワット動作をしていきます
と言っても、ここでは膝や股関節の曲げ方やタイミングなどは言及せずに、足の裏の体重のかかり方にだけフォーカスしていきます
スクワットをしている最中の足の裏の体重のかかり具合はいかがですか?
左右の足にバランスよく、それぞれの足の前後左右もバランスよく体重が載っていますか?
「よくわからない」という方はゆっくりやってみてください
微妙につま先側により体重がかかったり、深くしゃがむと踵側に体重がかかったりなどがわかるかもしれません
重心位置を安定させながらスクワットを行うと、常にバランスよく足の裏に体重をかけながらスクワットでしゃがんだり起き上がったり出来るようになります
と言うよりも、重心位置を安定させなければうまくスクワットを行う事は出来ません
ですので、スクワットは下半身の筋力を強化するトレーニング種目とも言えますが、それと同時に「スクワットでしゃがむ・起き上がると言う動きの最中に重心の位置を安定させる能力(感覚)を養うトレーニング」とも考えられます
動いている最中に重心の位置を安定させるというのはスポーツでも日常生活でも非常に重要ですが、その基礎を学ぶ上でスクワットは非常に有効な種目だと考えています
少しわかりにくいかもしれませんが、スクワットというトレーニングへの考え方や他の動作への繋げ方を考えると、非常に面白く奥が深い動作です
次回は「デッドリフト」についてまとめたいと思います
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました
(因みに身体の動かし方の基礎というわけではないですが、スクワットのメリットとして便秘改善の可能性があります。スクワットで一番深くしゃがんだ姿勢”いわゆるヤンキー座り”は肛門が開きやすいポジションであり、和式トイレでの姿勢は便秘の改善などにも効果があると言われています。特に統計学的な調査などが行われたわけではないですが、身体の構造上は和式トイレの方が大腸から肛門までは一直線になりやすいので、排便はしやすいそのかなと思います)