身体の調子をチェックする ②

自己紹介
こんにちわ、Calantスポーツリハビリ&パフォーマンスの爪川慶彦です
私は東京都文京区白山のパーソナルジムCalantで一般の方からアスリートまでのパーソナルトレーニング/スポーツリハビリ/脳震盪リハビリを行っております
このブログを通して私の考えや役に立つ豆知識などを発信しておりますので、是非ご一読ください
本日の記事はこちら↓
身体の調子をチェックする ②
前回から「身体の調子をチェックする」というトピックでブログを書いています
昨日の記事では血圧・心拍数・体温・酸素飽和度などのご自宅でも計測しやすい指標に加えて、「身体の動き、尿、便」も毎日チェックできる項目としてご紹介しました
そして「身体の動き」に関しては昨日の記事で書きましたので、今回は「尿」に関して書いていきたいと思います
尿や便というのは、ご自身の身体の中がどのような状態なのかを知る非常に便利な指標です
便は1日1回(便秘や下痢の方は違いますが)ですが、尿は1日に何回もあるので頻繁にチェックすることが出来ます
早速ですが、以下がご自宅で出来る尿のチェック項目です
1 色
2 回数
3 量
4 タイミング
まず一番わかりやすいのは「尿の色」だと思います
尿の色は体内の水分状態によって大きく影響を受けますが、正常であれば少し黄色がかった色、脱水気味であればどんどん濃い黄色になっていき、非常に脱水している時は茶色がかった色になる時もあります
(注:ビタミン剤などのサプリメントを服用されている方は、脱水していなくても黄色になりやすいです)
下の図は尿の色と脱水状態を表したわかりやすい表で、厚生労働省のホームページに掲載されているものです(こちらをクリック)

基本的には尿の色は常に薄い黄色程度に維持出来るといい思います
便器の中の尿の色をチェックする際は、トイレの水と合わさって色が正確ではなくなるのでそこを考慮する必要があります(正確に見るには紙コップなどに尿を入れる必要があります)
また、「尿の色よりも、喉が乾いたら水を飲めば脱水は防げるのでは?」とお考えの方もいらっしゃいますが、「喉が乾いた時は既に体は脱水しています」
ですので、喉が乾く前に水分を摂取するのが望ましく、その点では尿の色で脱水状態を見るのをお勧めします
また高齢者は「喉が渇く」という感覚に鈍くなっている場合もありますので、「喉が乾いたら水を飲む」というのは熱中症につながる危険もあります
ですので、周りに高齢者の方がいらっしゃれば水分摂取の啓蒙をして頂くのもいいと思います
色の次は回数です
日本泌尿器科学会によれば、1日の尿の回数は起床から就寝までで8回未満、8回以上は頻尿とされています(こちらを参照)
他の資料では1日の起床から就寝までの尿の回数は4-6回ともいわれています(資料はこちら)
尿の回数はなかなか数えることはないと思いますが、一度数えてみるのもいいかもしれません
また残尿感や夜間に尿の為に起きることが多くなるのも、身体の何かしらの異常の兆候の可能性があります
次は量です
成人の1回あたりの排尿量は150-200ml、1日では700ml-3000mlとも言われています(参照資料1、参照資料2)
量に関してはご自宅で計測するというのは行いにくいかと思いますが、「いつもより量が多い・少ない」「尿の量が最近ずっと変わっている」など、体の変化に気付くきっかけともなり得るので、尿の量も身体の調子のチェック項目として頭に入れておきたい指標です
そして最後にタイミングです
タイミングとは尿意を感じる時のことで、多くの方は起床時に尿意があると思います
これ以外にも午前中に1回や午後の数回などに感じると思います
これは経験談となりますが、午前中でも午後でも水分摂取後30分以内に尿意があり、その尿の色が透明の場合、それは過剰に水分摂取している可能性もあります
正常な尿の色は黄色がかっており、尿が透明と言うことは体内の水分が正常よりも多い可能性があります
もちろんコーヒや緑茶・紅茶などのカフェインが含まれている飲料によって利尿作用が働いている場合もありますが、水分を取って30分以内の透明な尿は水分を取りすぎているかもしれません
以上、尿の「色、回数、量、タイミング」を用いて身体の調子をチェックすることをまとめました
特に尿の「色」は非常にわかりやすく実践的なのではないかと思います
尿の色で脱水状態をチェックすることは一般の方だけでなく、アスリートも用いている方法です
次にトイレに行く際は、まずは尿の色をチェックしてみてください
次回は「便」を用いた身体の調子のチェック方法をまとめたいと思います
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました