Yoshihiko Tsumekawa

2021年3月23日4 分

「トレーニングってなんでするの?」 身体の使い方の考えから パート2

自己紹介

こんにちわ、Calantスポーツリハビリ&パフォーマンスの爪川慶彦です

私は東京都文京区白山のパーソナルジムCalantで一般の方からアスリートまでのパーソナルトレーニング/スポーツリハビリ/脳震盪リハビリを行っております

このブログを通して私の考えや役に立つ豆知識などを発信しておりますので、是非ご一読ください

前回のまとめ

定期的なトレーニングによって得られる効果の1つに「身体の使い方がうまくなる」事があると考えています

この「身体の使い方がうまくなる」は3つの点から成り立っており、前回ではその1つ目である「重心の位置を感じやすくなり、それを安定させやすくなる」に関してまとめました
 

トレーニングは日常生活ではなかなか行わない「重心を感じる機会」となり、日常生活よりも「繊細に重心の位置をコントロールする必要」があるので、継続する事で重心の位置を感じやすくなり、それを安定させやすくなっていきます

今回の内容は2つ目の点である「1つの動作をより効率的に行える様になる」についてまとめたいと思います

「トレーニングってなんでするの?」 身体の使い方の考えから パート2

トレーニングを行うことで「1つの動作をより効率的に行える様になる」とはどうゆうことでしょうか?

前回と同じ様にスクワットを例にしてみます

スクワットとは簡単に言えばその場でしゃがんで立ちがある動作です

初めてスクワットをやる方やあまり慣れていない方は、しゃがんだ時に後ろ側に転びそうになるなど、うまくスクワット動作を行うことが出来ません

スクワット動作を行っている際、関節はその角度や動く速度を、筋肉は伸びる速度などの情報を脳に送っています

これらの情報から脳はバランスよくスクワット動作を行える様に、筋肉の強さを調整したり、重心の位置を調整したりします

ただし、まだスクワットという動作に慣れていない場合、脳もどの程度筋肉を調整して動かしたていいかまだ十分な情報がありません

この筋肉の調整や重心位置の調整というのは案外難しくて、例えば筋肉であれば前ももの筋肉を伸ばせば裏ももの筋肉も同じ程度縮めなければいけませんし、膝が曲がればふくらはぎの筋肉も関わってきます(極論、身体全ての筋肉をうまく調整しないといけません)

ですので、10回スクワットを行ったら数回はうまく出来ても数回はうまく出来ない(脳がうまくコントロール出来ない)と言ったことが起こります

ただ、何回も何回も練習していくうちに脳がこのスクワット動作に慣れてきて、「この場合ならこの程度の出力で大丈夫」「この場合なら少しこっちの筋肉を働かせれば大丈夫」など、うまく調整が出来るようになります

脳がどのように身体をコントロールしているかというのは感じることはできませんが、意識的には「スクワットがやりやすくなった」「スクワットがうまくなった」と感じる場合がほとんどです

この様に感じる事ができたら、スクワットという動作を効率よく行えてきたということになります

そしてこの「スクワットがうまくなった」と感じられる程度になってきたら、スクワットと似た動作(椅子に座ったり椅子から立ち上がる動作、地面に落ちているものを拾う動作など)が行いやすくなります(この場合の行いやすさとは、身体が自然と動くや腰などの痛みなしで動作が行えるなどを指します)

この例の様に「スクワット」を行うことにより、「しゃがむ+立ち上がる」という動作がうまくなり(効率が良くなり)、他の似た動作も効率よく行える様になります

もちろん、スクワットをしたからと言って全ての動作に良い影響があるわけではありませんので、色々な動作を行う必要がありますが、継続してトレーニングすることでそれらの動作も効率よく行える様になっていきます

この動作の効率化を「動作の自動化」などども言いますが、その辺りをより詳細に知りたい方はこちらの本をお勧めします (かなり良著です)

まとめ

今回は「身体の使い方がうまくなる」に関わる「1つの動作を効率的に行える様になる」ことについて書いてみました

同じ動作(スクワットでもスポーツの動作でも)を行う際、最初はぎこちなかったのが慣れてくるとスムーズに行えるようになります。この理由の1つに、その動作を行うのに必要な調整を脳が覚えてきたことにあります

そしてその動作に慣れてくると、似た様な他の動作も効率よく行えるようになっていきます

このようにして色々な動作を効率よく行える様になり、次第に身体の使い方もうまくなっていきます

次回は3つ目の「身体の感覚が鋭くなる」についてまとめたいと思います

本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました

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